鹿児島県の指宿に行ってきました。
行くことになってからやってみたかったのはやはり砂むし温泉。
指宿温泉の名物である「砂蒸し」は、海岸に自然湧出する温泉に浸った砂浜に浴衣で埋もれて蒸される入浴法。
江戸時代から楽しまれていたといわれています。
砂浜でする砂蒸しに挑戦したかったのですが潮のタイミング合わず。
今回は指宿温泉にある国民休暇村に泊まり、砂むし温泉を楽しむことにしました。
国民休暇村は指宿駅から車で10分ぐらいで、送迎バスも出ています。近くには、季節によって砂州ができ歩いて渡れる知林ヶ島や将棋の竜王戦で有名な白水館があります。
部屋数も多く、温泉もよく子連れでも安心して泊まれるお宿でした。
休暇村指宿の周りは建物がほとんどなく静かな立地。のんびりするにはぴったりです。
近くにはキャンプ場もあり貸し出しや食事のみなど組み合わせるとキャンプも手軽に楽しめそうです。
砂むし温泉は日帰りでも受け付けています。予約はできず、来た順に受け付け。
宿泊者1100円、子供550円、日帰りの場合は1400円、子供700円。
砂むし温泉用の作務衣と頭に敷く用のミニタオルが込みの金額です。
受付時間は、宿泊者は11:00~21:00、日帰りは11:00~20:00。
夕食前の16-18時くらいが混みやすいということでチェックインしてからすぐの16時前に行くとほとんど並ばずに入ることができました。
国民休暇村指宿の砂むし温泉「癒砂(ゆさ)」で血行促進!
休暇村は海岸沿いの砂浜ではなく全天候型の砂蒸し風呂。
海岸近くで波音を聞きながら砂蒸しすることができます。
このセットが二つあり、片方に人が入っている時はもう片方は温泉に浸かっていて洗浄と温めがされているようです。
海岸にある天然の砂むし温泉も地中から湧き出た温泉が砂はまにあふれ出て砂を温めているとのことなので、同じ原理ですね。
男女別の脱衣所で専用の作務衣に着替えて砂蒸し風呂に向かいます。
撮影用のスマホや小物を入れるためのビニール袋も備え付けてくれているのは嬉しいポイント。
注意書きには幼児不可との記載もありましたが、6歳も入れてもらえました。
「熱い!」「出たい!」など意思表示がしっかりできることが一つの基準のようでした。
砂むし風呂場へいくと木のベンチが4つほど。寒い時期にはまず内湯で温まってから来た方が良さそうですね。
5分くらい待つと順番が来ました。
砂を掘ってくれるスタッフさんは汗だく。温泉の熱気と砂の重みで重労働です。有難い。
寝転ぶとすぐ熱さを感じます。子供はこの時点でアチアチ言って楽しそう。
砂をかけられるとずしっと重く圧迫感が気持ち良い。
着圧タイツや重い布団がすきな私には心地よい重みです。
別のところでおがくずの酵素むし風呂を試したことがありますが、この重さは砂ならではかなと。
砂に入るとスタッフさんが一グループ一台で写真を撮ってくれます。
全員と個人で撮ってくれて良い記念になりました。
日帰り砂むし風呂で有名な砂楽は、今は写真撮影をしていないようなので嬉しいサービス。
初めての砂と写真撮影で上がったテンションがひと段落すると、今度は心臓のドクドクと脈打つ感覚がきました。
5分くらいでじわじわ汗が。
目をつぶって波の音を聞きながらのんびりしているとじわじわと深部体温が温まる感じがします。
10-15分くらいが目安ということで近くに設置してある時計をちらちらみながら入ります。
20分近くは入っていたかな。すなからモゾモゾと出てくる感覚は童心に帰ったような感じがします。
上がった後は男女別れて内湯にあるシャワーブースで砂をおとします。
寝転んで汗をかく岩盤浴との違いはこの砂の重さでしょうか。
頻繁にやるものではないだろうけど、また来たら入ると思う。
海岸の砂が自然に湧いてきた温泉に温められてできる砂むし温泉をぜひ体験してみてください。
砂むし温泉の効果はどこからくるのかというと
- 寝た状態なので心臓に負担がかかりにくい寝湯の効果
- 砂の重さで圧迫されるので圧着タイツの血流促進の効果
- 温泉の温熱効果
この三つが合わさっていると考えられます。
実際やってみるとこの三つの効果の他にも波の音、砂の匂い、潮の香り、五感を刺激する体験に心が洗われます。
砂蒸し風呂の砂を落とした後は内湯でしっかり温まる
ここの温泉は塩分の濃い湯。
加水していて入りやすい温度ではあるもののその濃さでじんじん温まってきます。
成分総計17260gの濃いめのナトリウム-塩化物泉
内湯は畳張りで足元の冷えもないし(黒い畳なのは砂を目立ちにくくしてるのかな?)脱衣所も綺麗だし良い温泉でした。
出たところには広い休憩所もあり日帰りでも過ごしやすい施設だと思います。
国民休暇村指宿には絶景の貸切露天風呂あり
国民休暇村指宿には予約制の貸切家族風呂もあります。
貸切半露天風呂「癒湯(ゆゆ)」45分/2,500円 利用時間 7:00~20:00(最終入場)
浴槽は陶器でできていて淡いブルーは目の前に広がる錦江湾をイメージしているとのこと。
この海にはイルカが住んでいるようなので温泉につかりながらイルカを探してしまいます。
こゆい塩の湯なので長湯すると湯あたりしてしまいそうなところ。
クールダウンできるチェアと行ったり来たりしながら温泉と景色を楽しみました。
貸切風呂には介護椅子、キッズチェアもあるので、大浴場では気をつかってしまうという家族連れにもおすすめですね。
貸切風呂にもシャワーがあり、シャワーヘッドは「ReFa」でした。脱衣所のドライヤーも「SALONIA」のスピーディードライヤーで、高機能なのはうれしいところ。
脱衣所にはタオルも備え付けられており、ここだけで完結できる造りになっています。
知林ヶ島の砂州を渡るのも楽しみにしていたのですが、直前の台風で砂州が流されてしまい渡れませんでした。残念、、。