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薬剤師ぷふまる
旅と温泉が好きな薬剤師です。
温泉はとくに炭酸泉が大好き。泡が付けばつくほど喜びます。

このブログでは、温泉の中でも温泉水を飲む「飲泉」に注目して、薬剤師目線で書いていきます。

【社会見学】 国産メープルシロップの聖地 秩父のメープルベースで極上のパンケーキ

”メープルシロップ”と聞くと幸せな気持ちになる人も多いのではないでしょうか。

私もメープルシロップといえば思い出すのはフワフワのホットケーキ。
そのままでも美味しいホットケーキにメープルシロップをたっぷりと染み込ませて食べた時のその味が忘れられない。

メープルシロップといえばカナダ一択だと思っていましたが、
秩父の森からとった楓の樹液でメープルシロップを作っているところがあると知って行ってきました。

目次

秩父メープルベースとは カフェでもありカエデの樹液からメープルシロップをつくる工場でもある

埼玉県秩父市の西武秩父駅から車でおよそ15分。
キャンプ場などがある秩父ミューズパーク内にそのメープルベースはあります。
色づきはじめている銀杏並木道を少し歩くと、「MAPLE BASE(メープルベース)」ののぼりと大きなログハウスが見えてきます。「MAPLE BASE」はただのカフェだけではなく、日本初のシュガーハウスなのです。

シュガーハウスとは本場カナダでは楓の森にあるメープルシロップを作る工場のこと。

緑に囲まれたログハウス
大きな煙突が特徴的

早速中に入ってみると、白を基調としたさわやかな内観。

エントランスにはメニューだけでなく秩父の森とカエデについて説明があります。すでにただものではない感がでている。

カフェメニューだけではない学びの場

カエデの種類、樹液のとる様子などがパネルで展示されていて、考えたことのなかったメープルシロップの作り方に想いを馳せることができます。

夏休みには子供向けのワークショップもあったようです。葉脈とり
現在は休止中のようだが、エコツアーの様子も展示されている

パネルをみると、樹液の採取は本当に樹に穴をあけているんだなと改めて実感。
樹木への影響が最小限になるように森から自然の恵みを分けてもらうとのこと。
何となく献血に近い雰囲気。

秩父メープルベースはカフェメニューも豊富

カフェはメニューも思ったより豊富で、甘いもの以外にもスープやホットドッグなどもありました。
国産メープルシロップを使うメニューは少し高めの設定の様子。量がたくさんは取れないんでしょうね。

メープルナッツとか絶対美味しいやつ
随所にメープルシロップを使っています

オリジナルパンケーキセットについてくるのはカナダ産とのこと。おすすめしていただき国産のメープルシロップをトッピングとして注文し、食べ比べ。

メープルシロップの他にも秘蜜飴というものが販売されています。
「秘蜜」というのはミツバチに果実や野菜ジュースを与えて獲れる蜜のことのようです。
地元の学校との共同で生まれた製品のようで、こちらも面白い発想。

店内は広々としていてゆっくりできます。テラス席もありこちらも気持ちよさそう。

風の抜けるテラス席

パンケーキは程よいもちもち感で、シロップをよく吸ってくれます。秩父産とカナダ産のメープルシロップを食べ比べしました。

パンケーキはもちもち
ガラスの色の濃いメープルシロップが秩父産

秩父産は色が濃く甘みが強い感じがしました。
カナダ産のものもグレードはたくさんあるだろうけどこれはさらっとしているタイプ。

もちもちの生地にメープルシロップがたっぷりしみこんだ一口はたまらないおいしさ。

本数限定というカエデの樹液も購入。この時点で少し色がついていることがわかります。

樹液の使い方は、そのまま飲む以外にコーヒーお茶を淹れたり、ウイスキー水割り用につかえるとのこと。

家で自家製メープルシロップも作ってみました。
この量の樹液からできたメープルシロップは小皿にすこしだけ。
一瓶のメープルシロップにどれだけの樹液が必要かよくわかります。

秩父メープルベースではメープルシロップづくりも見ることができるかも?!

店内には大きな内窓があり、窓越しに製造器具を見ることができます。

メープルシロップの作り方はシンプル。カエデの樹液を採取して、煮つめる。

その煮つめる効率をアップするために必要な器具がエバポレーターという機械です。
店内に大きな内窓があり、日本では珍しいエバポレーターを見ることができます。
下のかまどに薪を入れて加熱し、上の大きな換気扇?で水分を引っ張って蒸発を促します。

カナダから輸入してきた器具とのこと

実際にこの機械が稼働するのは、樹液採取のある2月頃の1か月間ほどとのことなので、使っているところを見ることができるのはレアのようです。

がんがん焚いてがんがんひっぱって煮つめていく様子を想像してテンションがあがります。いい香りがするんだろうな。

ハウスの裏には薪も積み上げられている

はじめエバポレーターがあるときいて想像してしまったのが、こちらの科学の実験で使われるエバポレーター。
化学系の人ならみたことがあるのではないでしょうか。くるくる回って加熱するんだよね。

ヤマト科学HPより

ちなみに一般的にエバポレーターといえば車のエアコン装置のほうがメジャーらしいです。いろいろあるんですねぇ。

秩父メープルベースは森のことを考える良いきっかけになる場所

満足してカフェから出ると美しい緑が出迎えてくれます。

カフェの前には楓の苗木が販売されています。小さな苗でも紅葉を楽しめるかも。

花壇にはいろいろな種類のカエデを植え付ける徹底ぶり。一見カエデとはわからない形のはっぱもありました。

この花はカエデなのか?

最後までカエデのこと、森のことを知って欲しいという気持ちが伝わってきます。

今まで何となく味わってきたメープルシロップをさらに好きになれる場所だと感じました。

メープルベースの基本理念

温泉に入る時、いつも私は森のことを考えます。雨水が森の土に染み込んで、地下水となり地熱で熱せられて周りの成分を溶かし込んでいく。豊かな森を守ることは日本のきれいな水を守ること。

秩父のメープルシロップに樹の強さと森の大切さを教えてもらいました。

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この記事を書いた人

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