前回の記事で10年ほど前に行ったチェコ カルロヴィ・ヴァリの飲泉所めぐりについて書きました。

街をめぐっていて考えたこと、その他の楽しみ方についてまとめています。
カルロヴィ・ヴァリの楽しみ方
私は飲泉巡りでタイムアップしてしまい温泉入浴はできませんでした。
入浴もできる施設があるようなので時間がある方はぜひ試してほしいです。
ホテルカールスバードプラザは源泉をもっており、ロビーにも飲泉所があります。
スパドクターも常駐しているようなので、もっと温泉を楽しみたい方にもお勧めできます。
街中を散歩するだけでもとても楽しいです。
温泉モチーフの壁画があったり、マンホールがHOT SPRINGだったり。
地元の人と一緒に散策してみてください。

右下は鉄道駅の駅舎

アニメキャラのおとぼけ兵士シュベイクモチーフはこの街に限らず、
チェコ全体で愛されていてどの街にもあるので探してみてください。

飲泉文化は一人の医師によって基礎がつくられた
カルロヴィヴァリも昔は良くある温泉地で、スパドクターもいましたが、
1日40杯くらい温泉を飲むようなかなり無茶な療養方法で、患者に我慢を強いるものだったようです。
その歴史について1人の医師がガイドに紹介されていました。
カールスバードのヒポクラテスと呼ばれた一人の医師がいる。
Karlovy Vary guidebook 「mysterious CARLSBAD」筆者訳
Dr. David Becher
1725年この街に生まれ、プラハで研究生活、ウィーンで医師として働いた後故郷に戻ってきた。
温泉医学(balneology)に興味を持った彼は研究を進めていく。
チャールズ4世が手足の痛みをカールスバードで治療していたが、その治療は苦痛に満ちていた。当時のスパドクターは長時間温泉に浸かることを推奨していた。
その時間はとても長く肌がひび割れて痛むほどだった。加えて、多量の温泉水を飲むことを推奨していたため温泉地での治療は患者に我慢を強いるものだった。
そこに一石投じたのがこの医師だ。
長時間の入浴をやめ、適量の飲泉を勧めた。
彼の有名な言葉ある。「drink and walk」
この言葉が今日のスパステイの礎になっている。
この街を散歩をしていると彼の言葉が身にしみます。
テプラー川沿いの遊歩道はゲーテの小道と名付けられ、ゲーテの胸像が備えられています。
森のプロムナードをはじめ森に通じる遊歩道は数多くあり、
散歩などの軽い運動や、きれいな景観を楽しむことが治療の一環であったことがわかります。
おじいちゃん、おばあちゃん含め家族でお散歩している人たちもおり、
ほほえましく感じました。
(子供はおしなべておいしくなさそうなリアクションをとっていたのもかわいらしいです。)

飲泉散歩のすすめ
今回は時間がなくて入浴することはできませんでした。
しかし、そのおかげで気がついたことがあります。
入浴のない温泉巡りの気楽なこと、気楽なこと。
入浴するとなると、
服を脱ぐ→入浴→入浴後クールダウン→服を着る
この一連の流れで少なくとも30分、女性なら1時間程度は必要になります。
私はあまり気にしないですが、お化粧や髪型の乱れが気になる女性も多いでしょう。
荷物も当然多くなります。
しかも日本では浴場は多くが男女別。
温泉地で湯巡りしたいけれど一連の流れが面倒。と、あきらめる人も多いのではないでしょうか。
この飲泉散歩の良いところは、
化粧崩れやヘアセットの心配もなく、男女一緒に、家族一緒に楽しむことができることです。
とっても気軽。
みんなで、まずいまずい言いながら散歩するのも悪くないのではないでしょうか。
チェコ名物の美味しいビールを飲む前の水分補給と考えるともっと楽しくなります。
適量の飲泉で胃腸の準備もバッチリになるはず。
こんな風に飲泉巡りをメインにした温泉地が日本にもあるといいな。
