以前紹介したドイツの地獄谷Höllentalklammは、ドイツ南部の主要都市であるミュンヘンから公共交通機関で簡単にアクセスできます。
冬季は閉鎖しているので時期には注意が必要です。
ガルミッシュ・パルテンキルフェンに一泊することができればツークシュピッツェと両方行くこともできます。
ドイツバイエルン地方の地獄谷Höllentalklammの行き方
ドイツ最高峰である人気観光地のツークシュピッツェ(Zugspitze)の山裾にあり、ミュンヘンから電車で1時間半のガルミッシュ・パルテンキルフェン(Garmisch-Partenkirchen)という街が起点となります。
ガルミッシュ・パルテンキルフェンは冬季オリンピックの開催地でもあります。
そのガルミッシュ・パルテンキルフェンからツークシュピッツェ山頂行きのケーブルカー乗り場に繋ぐ登山鉄道(Bayerische Zugspitzebahn)に乗り、
ケーブルカー乗り場よりも前の小さな駅Hammersbachで降りてハイキングはスタートです。
Hammersbachの駅で降ります。
緑に囲まれたハイキングルートを進みます。道は整備されており迷うことなく進むことができます。
とはいえ知らない土地、前に歩く人がいると安心感がありますね。
地獄谷の入り口まで数キロのハイキング。多少のアップダウンはあるものの歩きやすい道。
1時間強歩いて渓谷入口に到着です。
一時間程度歩いてようやく入り口に到着。小さな食堂もあります。
トイレもあるので済ませておくのが安心。
ヒュッテ兼入口で渓谷への入場料(5ユーロ/人)を支払います。ヒュッテ直ぐ手前にトイレがあります。
Hammersbach758mからHöllental-eingangshuette1045mまできたところです。Eingangは入口という意味。
いざ渓谷へ。
この日は晴れていましたが、頭上から水滴が。
水が岩の割れ目や苔からしたたり落ちてきます。
晴れの日でもレインコートがあった方がよいです。峡谷の始まりから終わりまでゆっくり歩いて30分から40分。
上を見上げると巨石が引っかかっています。
何十年もそこにあるであろうという巨石ですが、落ちてくるのではないかと肝を冷やします。
頭上にはつりばしがあり通るルートもあるようです。
歩いて30分ほどで渓谷を抜けたところでひと段落。
帰りは同じ道を折り返しますが、例にもれず下りは行きより慎重さが必要です。
最寄駅から往復4時間程度の道のりで、地獄谷へのどきどきの冒険ができるますよ。
ドイツの地獄谷Höllentalklamm ミニミニ博物館で歴史を知る
地獄谷の入り口近くには数枚のパネルですが、ミニミニ博物館もあり歴史を知ることができます。
ドイツの地獄谷Höllentalklamm 服装と注意点
- ハイキングとしてはそれほどハードなものではないものの岩場を歩くので、登山靴がおすすめ
- 雨具があると安心。天気がよくても頭上から湧き水が落ちてくることがあります
- 子供と行く場合、ルートとしては問題ないレベルですが、観光案内では万が一踏み外した時のために子供とロープでつないでおくことをおすすめしています。
- ベビーカーや車いす、自転車の持ち込みは安全上の理由で持ち込みはできません
ドイツの地獄谷Höllentalklammをより楽しむための本
Höllentalklammのあるガルミッシュ・パルテンキルフェン(Garmisch-Partenkirchen)は、
小説「モモ」で有名なミヒャエル・エンデの出生地でもあります。
ここにいると都会とは時間の流れが明らかに違うように感じられて、小説の世界に入りこんだようにも思えます。
また、ガルミッシュパルテンキルフェンの素晴らしいところはこういったハイキングコースがたくさんあるところ。
自分の体力に合わせてハイキングコースを選ぶことができます。
ミュンヘン大学のアンゲラ・シュウ先生はこのガルミッシュ・パルテンキルヘンでの運動療法を予防医学として治療に取り入れる研究をされています。
医学監修の阿岸医師は温泉の研究にも精通されており著書も多くあります。
治療としてのハイキングの意義や取り入れ方について知ることができます。