「水と生きる SUNTORY」でおなじみのサントリーホールディングス
サントリーは様々な環境活動を行っていて、子どもたち向けに水の大切さ、水を育む森の大切さを伝えている「水育(みずいく)」の活動をしています。
詳しくはサントリーさんのサイトで。
https://mizuiku.suntory.jp/what/
水育では毎年夏休みに小学校3~6年生と保護者に向けて「森と水の学校」を開催しています。
この活動を知ったのはウィスキーの工場見学行きたいな、余市かな、白州かな、と各社のサイトを見回っていた時。
え〜面白そう!行きたい!
と思ったものの、すでに枠は満席。そもそも子供が対象年齢になっていない。
調べてみると、この「森と水の学校」は募集開始後すぐに定員いっぱいになる、狭き門のイベントなのでした。
しかも無料。
森と水の学校は以前は実際に現地に出向いて学習する方法だけだったのですが、
新型コロナウイルスパンデミックがあり、
オンライン上で参加する「リモート校」が追加されて門戸が広がりました。
今回は、実際に行って学習する「白州校」に参加した時のことを記事にしています。
サントリー水の学校予約方法
森と水の学校の公式サイトから予約します。
だいたい6月から予約開始。定員になっていなければネットから申し込みができます。
ちなみに工場敷地内はショップに入るにも予約が必要です。
実地で行うのは白州校(山梨県:2023年は休校)、北アルプス校(長野県:2023年新規開校)、奥大山校(鳥取県)、阿蘇校(熊本県)。
申し込み完了後は、参加日の1ヶ月前頃に事務局から書類一式(しおり・参加同意書・ヘルスチェックシート)が郵送されてきます。
このしおりも情報たくさんでテンション上がります!
「参加同意書」の返送をして参加が確定します。
しおりには当日の服装注意点が書いてあります。
「ハチ対策で黒い服を避けて明るい色の服を」など
それなりに森慣れしている人なら当たり前かもしれませんが、
子どもたちが知らないことをわかりやすく説明してくれています。
(参加した後は、黒い服をきて公園に行こうとするとハチに狙われるから危ないよ!と口うるさく言われます。)
この時はまだコロナが2類相当だったので、参加日10日前からの体調確認して「ヘルスチェックシート」に記入し、当日提出する必要がありました。
前日にスタッフさんが天候や実地確認を行い、当日は看護師さんもつきそってくれるなど、
安全面の配慮もされており、心配性の私でも安心して参加できました。
(といっても半日コースはそれほど深い森に行くわけではありません。)
サントリー水の学校の概要
内容は大きく3つ。
最初に「森のなかを散策するプログラム」、
次に「森の役割について考えるプログラム」、
最後に「サントリー天然水南アルプス白州工場見学」です。
新型コロナウイルスのパンデミックから再開してはじめての現地開催だったため、
半日コースのみの開催でした。
サントリー森と水の学校 森を散策
緑の森の中で開校式。
スタッフの方の挨拶から始まり、帽子、長袖の必要性や森の危険性についても優しくお話がありました。
スタッフの方はそれぞれニックネームがついており、2組のチームに分かれての活動します。
わが家は「かえで」チーム。
ゲームから始まり、リーダーが子供たちの緊張を和らげて気持ちを盛り上げてくれました。
そして森ではぜひ足元を見てほしい、と目的を明確化してくれます。
そして「ここから先立ち入り禁止」看板の向こう側の森へ。
親ものそのそついていきます。
日差しの強い日だったのですが、森に入るとひんやり、温度感が変わります。
まずリーダーが子供たちにミッション与えてくれます。
親が目をつぶって子供が先導。
怖がる大人にニヤニヤの子供。
目をつぶって歩くと足元がふわふわなのがよく分かります。
今度は鏡で頭上を見ながら歩きます。
ただ上を見るよりも集中した顔で鏡を見つめています。
実際の土を見ながら水循環の説明。
実際に土を掘って構成物みると、落ち葉、黒い土、少し色の薄い土など様々な質感。
触って匂い嗅いでみる、カブトムシの匂いだね、なんて話しながら、体験する大切さを学びます。
その土に圧力をかけるとどんどん水が出てくる。
水を蓄える土の力には大人もびっくり。森の役割が目で見られるなんて簡単そうで衝撃的です。
30分くらいの少ない時間でしたが、座学よりも子供には響いているようでした。
サントリー森と水の学校 ろ過装置で森の大切さを感じる
森の中から場所を移動して森の機能に関する実験をします。
建物内に入るときは靴にカバーをして不用意な雑菌を防ぐのはさすが食品工場。
ろ過実験は明るい森と暗い森を模しています。
暗い森は泥が川へ流出してしまいます。
明るい豊かな森は土の自然なろ過装置をゆっくり通ってきれいな水となります。
大切な土の役割「蓄える、きれいにする」を目で見て教えてくれます。
近寄って興味津々の子供達。
さっき見た森をそうぞうしているのかな。
サントリー森と水の学校 天然水工場を見学
ろ過装置の後は最新の電気バスに乗って天然水工場に向かいます。
ここからは通常の天然水工場の見学ラインと同じでしょうか。
ガイドの方が案内してくださいました。
プロジェクションマッピングで地下水のできる過程をおさらい。
豊かな森を通って天然水として出てくるまでに20年近くの年月がかかるそう。
今日飲む天然水は私が成人した頃の雨なのかな、なんて想いを馳せてしまうのは大人だけですね。
生産ラインは残念ながらこの日は動いていませんでしたが、機械を点検している職員さんの姿が。
ペットボトルから一貫して生産されるサントリーの天然水です。
敷地内の一室で閉校式。
天然水や水に関わる絵本などお土産を頂き解散しました。
親も子も大満足でした。
2023年には白州工場には新しいセントラルハウスができたようなので是非また行ってみたいです。
帰りはショップでしっかりウイスキー白州をおみやげに帰路につきます。
水育におすすめの本
森と水の関係について子供と話をするときにおすすめの本です。
水育で説明してくれた内容は「しずくのぼうけん」、「山に木を植えました」の内容とリンクしていているものが多かったです。
しかし、子供は初めて聞いた!というリアクション。
森水系の絵本を意識して読み聞かせしてきたつもりだったのですが、
百聞は一見にしかず、を思い知らされました。
美味しい水が普通にある日本がどれだけ恵まれているか、考えるきっかけになってくれたかな?