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薬剤師ぷふまる
旅と温泉が好きな薬剤師です。
温泉はとくに炭酸泉が大好き。泡が付けばつくほど喜びます。

このブログでは、温泉の中でも温泉水を飲む「飲泉」に注目して、薬剤師目線で書いていきます。

【世界遺産】クロアチア: プリトヴィツェ国立公園で水の色に驚く①

プリトヴィッツェの湖

アドリア海に面した国クロアチア。
魔女の宅急便のモデルとなったといわれているドブロクニクの街が有名ですが、
わたしがお勧めしたいのは、世界自然遺産に指定されている「プリトヴィツェ湖群国立公園」です。
いくつもの滝とエメラルドグリーンの湖がおりなすプリトヴィッツェで圧倒的な森の力に癒されます。

コロナ禍よりもっと前、5月の新緑の時期によちよち歩きの1歳児と行ったプリトヴィツェ国立公園についてご紹介します。
園内のホテルに2泊して隅々まで園内を散策しました。

目次

ザグレブからプリトヴィッツェ国立公園へ

プリトヴィツェ国立公園は首都のザグレブから南に約110km、バスで2時間ほどの距離にあります。

車窓を眺めながら2時間ほどで公園につきます。
ザグレブからだと下湖側から公園に入ります。
公園内のホテルに泊まる場合、2つ目のエントランス2の停留所で降りる必要があるので注意です。
ザグレブやスプリットから日帰りのツアーも出ています。

クロアチア ザグレブからプリトヴィッツェ国立公園への車窓
のどかなクロアチアの田舎町を眺めながら国立公園へ向かう

プリトヴィッツェ国立公園とはどんなところ?

プリトヴィッツェ国立公園のマップ
園内マップ 左側が上湖、右側が下湖

この公園は湖が大小16、滝が92か所あり、湖の標高差は140mもあります。
その間を階段状の滝が結んでいます。

遊覧船の通っている真ん中の大きなコジャク湖を境に大きく2つのエリアに分けられます。
ホテルのある拠点エリア(ST2)周辺から、左側が標高の高い「上湖群」、右側が「下湖群」です。

公園内の移動手段や子連れでの注意点については別記事でまとめています。
そちらを見ていただけると効率的にプリトヴィッツェを回ることができるでしょう。

プリトヴィッツェ国立公園の断面図
Limestones;石灰石 Traiassic;三畳紀 Cretaceous;白亜紀
tufa;炭酸カルシウムからなる柔らかく穴の空いた石 
Lakesediment;湖沼堆積物

断面図をみるとその高低差がよくわかります。
園全体を見て回るためにはこの高低差を上っていくか降りていくことになります。
登っていく場合も段階的に登っていくため、そこまで急なところはありません。
下湖群のエントランス1から下湖までは崖になっているため、そこは急斜面を上るか降りる必要があります。

各エントランスにはインフォメーションセンターがあり、ここで公園への入場チケットを購入します。

プリトヴィッツェ国立公園チケット売り場

滞在時間が限られていたり、目的がはっきりしている場合はインフォメーションでルートを確認しておくのが良いでしょう。

わたしは、1日目の午後にザグレブからバスでプリトヴィッツェに着いて
ホテルにチェックインしたのち、軽く上湖を散策しました。
2日目は午前中は下湖、午後は上湖をまわります。
1歳児を連れて心配ではありましたが、上湖・下湖を全部回ることができました。
所用時間はゆっくりまわったので遊覧船・バスを含めて6時間程度でした。

公園内ホテルに宿泊するとスタンプで翌日も入場できます。
入園料には園内の遊覧船乗車代、園内を運行するバスの乗車代が含まれているので
いつでも見せることができるように準備して出発します。

プリトヴィッツェ国立公園の下湖

下湖はガイドブックでよく見る「ヴェルカ大滝」や「ミルカ・トルニナの滝」などみどころが多く、
日帰り観光や団体ツアーで人気のエリアです。
ハイシーズンは大混雑するようですが、5月の時期はまだゆったりと見て回ることができました。

ENTRANCE1から公園内に入り、下湖群の遊歩道までは急な斜面を降りていきます。
歩くのに自信のない方は下に降りず、崖の上の遊歩道を歩くだけでも
下湖群のパノラマビューを楽しむことができます。

プリトヴィッツェ国立公園
下湖みどころ ヴェルカ滝 遠目でも滝の雄大さと湖の色に驚きます
プリトヴィッツェ国立公園パノラマビュー
カヴァノヴァッツ湖とカルジェロヴァッツ湖の間の遊歩道が見渡せます
プリトヴィッツェ国立公園

下湖群の崖の上から遊歩道を散策する人たちが見えます。
パノラマビューのコースは1時間程度で回ることができます。

下湖の散策路を歩く場合は急斜面を下りていきます。
下に降りると湖の横(というか上)にある遊歩道をあるきます。
太陽の光の差し込み具合で色合いが変化し、見とれてしまいます。

プリトヴィッツェ国立公園遊歩道

エメラルドグリーンの湖のすぐ横を歩く

「ヴィリキ滝(大滝)」

雪解け水の増水で遊歩道が冠水している部分がありました。通行止めギリギリといっところでしょうか。(日本ならアウト??)スリルがあります。

プリトヴィッツェ国立公園の下湖
雪解け水が次々に流れ込む様子は圧巻で、テンションが上がります。
プリトヴィッツェ国立公園の下湖看板

ところどころ看板があります。カルジェロヴァッツ湖とカヴァノヴァツ湖の遊歩道を渡ると大きな洞窟が出てきます。

プリトヴィッツェ国立公園の下湖
自分以外にも赤ちゃん連れの家族を見つけて親近感をおぼえます
石灰岩にところどころ穴があいている 
秋田の垂水遺跡を思い出させる

石灰岩で覆われた洞窟の中の階段を上ります。
この階段は崖の上に繋がる階段で、ここを登らず下の散策路を通る道の方がメジャーです。
すべての人がこの階段を上らなくてはならないというわけではありません。

階段を上っていくと崖上のパノラマビューコースに出ます。

プリトヴィッツェ国立公園の下湖階段
プリトヴィッツェ国立公園階段
プリトヴィッツェ国立公園の下湖上からの景色

トランデートとよばれる穴の空いた石灰岩の洞窟内を登っていくと上まで出ました。
登った先にはパンフレットで見たあの景色。圧巻です。

ヴィリキ滝の横の階段から上がると下記の絶壁の見張り台ビュースポットに行くことができます。

プリトヴィッツェ国立公園上からの景色

このルートはわかりづらいだけでなく、近年は車でしか行けなくなったという情報もあるのでよく確認してみてください。

プリトヴィッツェ国立公園

遊歩道を通って遊覧船乗り場まで向かうルートもあります。

プリトヴィッツェ国立公園船着き場
船着き場にはベンチもあり休憩ができます
プリトヴィッツェ国立公園のマス
透明度の高い湖にはたくさんのマス

「P3」から遊覧船で「P2」へ向かいます。
15分程度の乗船中も小さな滝が見られ、飽きることがありません。

プリトヴィッツェ国立公園の遊覧船からの景色

プリトヴィッツェ国立公園の上湖

上湖群は下湖群と比較すると見どころは少ないといわれていますが、
湖の色は深く、段々の滝があるなどプリトヴィッツェらしさを感じることができます。
ハイキングが好きな私は静かに湖の周りを歩くことができる上湖のルートにテンションが上がりっぱなしでした。
比較的混雑も少ないので人混みが苦手な方はこちらをメインにしてもよいのではないでしょうか。

透明度が高い湖。底には石灰華が堆積しています。

プリトヴィッツェ国立公園の遊歩道

足元に滝が落ちる遊歩道もあります。

プリトヴィッツェ

木の根元の穴に水が吸い込まれている景色は雪解けのこの時期ならではの景色かもしれません。

プリトヴィッツェに咲く花

色とりどりの高山植物が咲いています。

プリトヴィッツェ国立公園上湖

一番上のプロシチャンス湖に着ました。
アップダウンのある遊歩道ですが休み休みあるくことで景色を楽しむことができます。
混雑もさほど気にならず自然を堪能できました。

湖の色もきれいで見とれてしまいましたが、
段々に水が落ちてくるこの景色はなかなか見ることがない景色で
しばらくたたずんで水の行方を見守ってしまいました。

プリトヴィッツェ国立公園上湖

上湖群の方が歴史も古く、水中に含まれるプランクトン濃度も高いため、
下湖群よりも深いグリーンの湖を見ることができます。

同じような湖と滝の写真に見えるかもしれません。
しかし、実際歩いていると水音と水しぶき、鳥の声や木々の葉音。
まさに五感を刺激され飽きることなく歩き進めることができます。

豊かな自然に囲まれて、いくつもの滝から流れ落ちる水音を聞いていると来てよかったと心から思うはずです。

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この記事を書いた人

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