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薬剤師ぷふまる
旅と温泉が好きな薬剤師です。
温泉はとくに炭酸泉が大好き。泡が付けばつくほど喜びます。

このブログでは、温泉の中でも温泉水を飲む「飲泉」に注目して、薬剤師目線で書いていきます。

秩父のカエデの樹液でつくってみた 自家製メープルシロップ

先日、秩父のMAPLE BASEにてカエデの樹液を買ってきました。
一年のうちで2月から3月の一部の期間しか取れない楓の樹液を使って自分でメープルシロップをつくってみたいのです。

別の時に北海道で買ってきた白樺の樹液も持っていたので、家に帰って早速味くらべをしてみました。

北海道産白樺樹液 こちらも春先の1か月ほどしか取れないという森の恵み

味はどちらも生じょっぱい感じ。
塩味はないんだけどカリウムなどミネラル分の味かな?
温泉を飲んでいるのに近い感じがしました。カエデの樹液の方がほんのり甘味がある。

HPによると、秩父の山の滋養によって、カナダのカエデの樹液には含まれていないカリウムやカルシウムといったミネラルが含まれている、とのこと。

目次

カエデの樹液からメープルシロップをつくってみる

メープルシロップの作り方はシンプル。

樹液を1/40程度まで煮込んでいくだけ。

煮つめる前はごく薄い黄色の樹液。600ml入りのところ味見などして500mlからスタート。

煮込んでいくと初めはミネラルの香り?独特な香りがキッチンに立ち込める。

あとはメープル色になるまで煮込んでいくんだけど、なかなか良い色にならず出来上がったのはおよそ2mlくらい。
しかも煮詰め方が雑だったからか少し結晶化してしまっている。

よく見ると沈殿物がある

ただ煮るだけとはいえ大量に作るのは技術が必要そうだということがわかりました。
(そう言えばカラメルを使った時も結晶化させてしまい失敗したことがある、、)
煮つめるというのも奥が深い。

味はもちろんとろけそうなくらい美味しいので満足。

実際にここまで量が減るということを体験すると、メープルシロップの一滴がさらに貴重に思えます。

メープルシロップだけではない 本場カナダの食いしん坊な食べ方

カナダでのメープルシロップの状況を調べるために読んだこの本が面白かったです。
その中でとても魅力的な食べ方が書いてありました。

この本はカナダのメープルシロップの歴史や文化、料理について書かれているとても美味しい本。
先住民のメープルウォーターの獲り方など読んでいると突如現れたのはメープルタフィーという食べ物。

メープルタフィーとはメープルシロップをさらに煮詰めたものを熱々のうちに雪の上に落とし、水飴上になったメープルを棒ですくいとっていく。というなんともおいしそうな食べ物なのです。

メープルタフィー
カナダ大使館のインタビュー記事より

子供の頃、ふわふわの雪が積もると朝一に味見をしていた私。
雪にかき氷シロップをかけて食べたい!と、同じ感覚、同じ食いしんぼうの感性がそこにありました。

カナダのサトウカエデの木から樹液がとれるのも五週間くらいとのこと。
シロップ作りが始まる頃、春の訪れを喜ぶシュガーリングオフというパーティーのときに定番の食べ方のようです。
長い冬がおわり、メープルの樹液にまた出会えた喜びの味なんだろうな。

子供の頃、フワフワのホットケーキにメープルシロップをたっぷりと染み込ませて食べた時の幸福感。

メープルシロップは高級品で、
ホットケーキのシロップの多くがカラメル色素のシロップだと知っている大人になってしまった。

でもそんな大人だからわかる秩父の森のおもしろさ。大人になってよかったな。

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この記事を書いた人

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