登別温泉といえば地獄谷が有名ですが、知る人ぞ知る、川全体が足湯になっているスポットがあるのです。
地熱のパワーに溢れていて、この足湯に浸かっていると温泉宿の湯たちもこのエネルギーから来ているんだなと実感できる場所。
川から湯気が立っている様はアトラクション的な要素もあり子供達も喜んでいました。
地獄谷駐車場からゆっくり30分ほど歩いて足湯に行ってきました。
登別温泉 大湯沼天然足湯
原生林の中を歩いていき、川から湯気がもうもうとでているのを見ると疲れが吹っ飛びます。
朝日に照らされてとても幻想的。すぐ川に降りて湯に触ってみたくなる気持ちを抑えて足湯まで最後のひと頑張り。
足湯には座るように木の板がはり巡らされていて、マットも準備されています。
大きく二ヶ所に分かれていて50人ほどは詰めれば座れるかな、という広さ。この日は早朝に行ったのでガラガラで自由に楽しむことが出来ました。
チェックアウト前後に立ち寄る人が多いようなのでその時間は混み合うかもしれません。
大湯沼天然足湯の楽しみ方
足湯を楽しむ
圧倒的天然感。
天然という言葉を使うのもおかしいくらい自然そのものなんだけど。初めて見た時に思ったのはそんなこと。
川から立ち上がる湯気を感じながら足湯に浸かる。季節や天気によって湯温は変わる。この日は人肌より少し熱いくらいの40度くらい。匂いなどから想像するに登別で多い硫黄泉かな。
周りの原生林を眺めながら足湯に浸かるだけで忘れられない思い出になる。
足湯の中を直足でこいでいくのが楽しくて、20分はつかっていた。硫黄が肌から吸収されて体全体がポカポカ温まってくる。
人の皮膚を通して体内に吸収される温泉成分は多くなく、炭酸ガスと硫化水素は経皮吸収されることがわかっています。つまり炭酸泉と硫黄泉は温泉成分をダイレクトに感じられるということ。
ハイキングして軽い運動の後に、そんなことを考えながら浸かるこの足湯は最高に気持ちが良い。
歩いて地熱を感じる
整備されているところは概ね川底が砂のため、歩いてもそれほど痛いという感じはしなかった。
水深は場所によって異なるが大体20〜30cm程度。空いていたので歩いてみると、場所によって川底の温度が違う。たまにあちちとなる所があるのが面白い。砂に足を埋めてじんわり温まる場所を探すのが楽しい。
水の色はこの日は少し白濁した灰色。日がさすとコバルトブルーに見える時間帯もあるとのこと。
あふれ出る温泉を感じる
大湯沼からどんどんお湯がながれてくる。それだけでも貴重な風景。
大湯沼から流れてきた川は小さな滝状になって足湯に入ってくる。川の流れと接しているところは岩肌が薄い緑から黄色に変色している。温泉の湯船と同じ原理。
そして滝の横にはいく筋もの赤いラインが見える。
赤褐色のラインのところにもお湯が流れている。強い鉄の味と少しの塩味。含鉄泉かな。
泉質が違う温泉がこんな風に混ざり合ってその土地の温泉を特徴づけていくんだなと想像する。
森の中の軽運動と足湯は天気の良い朝の目覚めにはぴったりのアクティビティ。
登別温泉に行くなら是非ここを一つの目的地にして欲しい。
登別大湯沼天然足湯までの行き方
登別地獄谷展望台から足湯までは車か徒歩で行くことができます。
車で行く
大湯沼横の駐車場まで車で行き、そこから歩いていきます。
10分ほどで着きますが、最後のアプローチである茶色のルートは階段と砂利の山道があるのでベビーカーは向きません。
また、大湯沼の駐車場は地獄谷駐車場と共通の駐車券で500円料金がかかります。駐車場は8時オープン。
歩いていく
地獄谷駐車場からはいくつかルートがあります。
私はオレンジから黄緑のルートへ抜ける道で行きました。黄緑のルートの後半は急な階段になっているので少しきついかも。スニーカーがおすすめです。
青ルートは行っていませんが同じレベルからのスタートなので、坂道を登っていくのは変わりないのではないでしょうか。
急坂はあるものの、途中はクイズや地獄谷の風景も垣間見ることができ、苔むす原生林の中を歩くのは朝の散歩として気持ち良いです。たまたま鹿の姿も見られてテンションが上がりました。
斜面から蒸気が噴き出しているところもあり各所で地獄谷の地熱を感じることができます。
登別石水亭、望楼NOGUCHIに宿泊していれば反対側からのアクセスも可能
足湯の地獄谷側とは反対にもルートがあります。
近くには石水亭さんの駐車場があるようなので、そちらに宿泊している方は最短で足湯までアクセスできそうです。
持っていくとよいもの
・足をふくタオル(これは必須ですね)
・虫よけ(アブが心配でしたがこの時はいなかった)
・服装はショートパンツ、めくれるズボンがおすすめ、靴はスニーカー推奨、車の場合はサンダルでもOKかな
・レジャーシート(備え付けのマットもあるけれど自分のものがあると安心)
日本中に温泉が流れている川はいくつかあるけれど、アクセスが良く入りやすい天然足湯としてはここが1番ではないでしょうか。