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薬剤師ぷふまる
旅と温泉が好きな薬剤師です。
温泉はとくに炭酸泉が大好き。泡が付けばつくほど喜びます。

このブログでは、温泉の中でも温泉水を飲む「飲泉」に注目して、薬剤師目線で書いていきます。

温泉の効果とは? 温泉と温泉のまわりすべて 

プリトヴィッツェ国立公園上湖

温泉のことについて書こうと思っていたこのブログですが、
蓋を開けてみると温泉以外のハイキングや工場見学など関係ないことも多いな、思われる方もいるかもしれません。

しかし、わたしの中ではそれほどかけ離れたものではないのです。
(新紙幣や仮想通貨はさすがにただの趣味なのですが‥)

というのも、温泉の効果とは入浴だけではないと考えているからです。

目次

温泉の3つの作用

温泉の作用は大きく物理的作用、転地効果、温泉の成分による作用の3つに分けられると考えられています。

入浴の物理的作用

この物理的作用はさらに3つに分かれています。

温熱作用

からだが温まる効果のことですね。体がポカポカして血流が良くなります。
筋肉の緊張が取れる作用もあります。
湯の温度によって得られる作用は変わってきます。

浮力作用

からだがお湯につかると体が軽くなり関節や筋肉にかかる負荷が軽くなる作用のことです。
水そのものが体を支えてくれて、おおよそ空気中に比べて1/10の重さになります。
からだにかかる負担が少なくなりリラックスすることができます。

静水圧の作用

静水圧は深さ1mごとに0.1気圧の圧力がかかるといわれています。
深さによってかかる水圧は異なるので、心臓や肺に負担をかけてはいけない人は半身浴にすることで水圧の負担を軽減できます。
循環器系への作用もあり、この水圧を利用して足のむくみの改善が期待できます。

転地効果

日常と離れて温泉地へ行くこと、それ自体で五感が刺激されて、
精神的にも身体的にもよい効果をもたらすことを「転地効果」といいます。

また、ヨーロッパでは海や山が人に与える作用を利用して治療を行う「気候療法」も行われています。
温泉入浴の前後に街を散策したり森林浴をすることも大きな効果だと考えています。

わたしが足を延ばしてハイキングや水源をまわるのは、知らずうちにこの転地効果を求めているからです。

温泉の成分による作用

いわゆる泉質が関わってくるところですね。
日本では温泉のうち特に療養に役立つ泉質のものを療養泉といい、10種類に分類されています。
その効果は温泉全般に通じる「一般適応症」と「泉質別適応症」に分かれています。

参考資料:「温泉と健康」 阿岸祐幸

温泉と温泉のまわりすべて

ヨーロッパでは温泉の入浴自体ではなく、温泉と療養を含めて考えることが多いです。
温泉に入浴しリラックスするだけでなく、散歩する、音楽を楽しむ、人によっては医師の処方に基づき運動療法を行う。

そんな風に温泉と温泉のまわりを含めて考えていきたいと思っています。

温泉の泉質を楽しみたい
温泉街を楽しみたい
こどもや高齢者と一緒に楽しみたい
周りの景色も楽しみたい

色々な楽しみ方ができるところが温泉の懐の広さであり、愛される理由かと思います。

わたしたちが入浴を楽しむことができるのはきれいな水が供給されているから。
豊かな森が豊かな水をはぐくみ、汚れた水をきれいにしてくれる。
もちろん自然の力だけでなく、人間の技術力にも敬意を感じます。

入浴するたびに森に思いをはせることができるとリラックスがまた深くなるのではないでしょうか。

そんなわけで、森や水に関する投稿も温泉療養に通じると思って読んでいただければ幸いです。

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この記事を書いた人

旅と温泉が好きな薬剤師です。
温泉はとくに炭酸泉が大好き。泡が付けばつくほど喜びます。

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